2001.11.26
追加
6 360°全周画像の作成法
[ 撮影時の注意点 ]
@撮影時1周の間に上下角度が変わらないように注意します。(できるだけ三脚を使うのが望ましいです)
普通のパノラマ写真よりも撮影班が1周で広く、1周の最初と最後の部分が同じでぴったり一致する必要があります。
A撮影は全集+1枚余計くらいのオーバーラップで撮ります。
[ 結合 ]
Bできるだけ1周したところの明るさが変わらないように画像間の明るさ調整します。
C各画像個別に角度調整をし、全体の方向が極端に上下しないようにします。
D先ずは普通に全部を繋げます。
この画像は長野県白馬 八方尾根から撮影したものですが、手持ち撮影のため、山の上を撮影時は上に、市街地の時は下を撮影する
傾向になっています。 360°パノラマでは横幅が長いため少しの誤差が累積するので、三脚を使うのが望ましいわけです。
E全体繋がったものの左側の一部(画像 1/2〜1枚分)をコピーするか、撮影した最初の1枚を、もういちど一番右側の
同じ位置に貼付け重ね合わせます。
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この作業がテクニックのポイントの1つです。
この目的は、1周の最初と最終の画像が左右両端で全く同一にするためです。
1周撮影するのに、多少時間が掛かります。その間に太陽・雲の具合で明るさが変化したり、風や波で動くもの、ほぼ同じ位置を撮影
しても方向がわずかに違っても完全に重ならないので、これをカバーするのが目的です。
まだこの状態では360+α°の状態です。
F360°の左右の高さを揃えるため左右の360°同一点の高さの違いを測定します。
画像ツールなどで角度を測る機能が付いている場合がありますが、操作が大変なので、そのための計測ツールを準備しました。
計測ツール使用法は こちらから 計測ツールは こちらから
サンプル画像の A点 と B点 のような左右の同じ点の間の傾き角度とAB間のピクセル数を求めます。
A.B点の元画像は のように元画像で1ピクセル単位で出来るだけ正確に合わせられる点を選びます。
(このサンプルはあまり明確な点ではありません)
2〜3度繰り返し計測し、結果が同じか2ピクセル以内くらいに測定します。
このサンプル画像での計測結果は 傾き : −0.83° 幅 : 14820 ピクセルでした。
G Fで測定した角度を、回転します。
回転すると左右の同一点は水平位置になりました。
Hピッタリ360°の位置で切り出します。
ご注意 ! 画像を切り出す前に元の結合した画像を保存しておいて下さい。万一1周分の位置が合わなかった場合切り出し前から
やり直すことが出来るよう保存しておきます。
まず左端と上下の高さを決め、切り抜きツールで 赤枠のように右端一杯まで切り抜きます。
この状態では切り出し幅より、右の余分な幅が多くなっています。
次に画像幅を数値指定で測定結果のピクセル幅で切り取ります。
これで横幅360°丁度の幅の画像ができました。 切り出し結果 (下)
I切り出す場合に撮影時の上下や、つなぎの角度のバラツキなどで、一部の上下の残したい部分を含むようにすると、他の画像で
何も写っていない部分がある場合、コピーツール等で補い修正します。 一般的には空や地面等が多いですので、このくらいは
コピーしても良いと考えています。
J以上で画像が完成です。
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K この画像を使いJAVAスクリプトで連続スクロールすると下のようになります。(本来は画像はもう少し大きいサイズで作成します。)
360°スクロールのためのJAVAスクリプトは 「瀬戸の夜景」さんの記事;「簡易版のスクリプト公開」を参考にして下さい。
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