パノラマ科学館 我が家のミニ・ソーラー発電システム |
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[3.4] 特性測定編 : バッテリーの寿命実績 | |
目次 [1]構想編 [2]システム設計編 [3]特性測定編 [4] 製作編 [5]技術情報編 [ 7]参考情報編 [9]その他 |
*1) ケース膨張で割れ発生の写真 バッテリー KungLONG製 完全密封型鉛蓄電池 WP8−12 12V8Ah 左右とも同様に膨らみ、亀裂が入っていたが 幸い、液漏れなどは無かった。 2 寿命判定方法 ・ バッテリーの寿命を判定するには、電圧を測定すると言われる。 しかし、重度の寿命に達したバッテリーでは 日中はソーラーからの充電により13V以上あるにも関わらず、 夜間の放電時に 負荷が20mA程度でも10Vを割ってしまう現象が発生していた。 要するに電池容量が極めて小さくなったような状況だった。 ここに至るまでの原因として、 バッテリーの容量増加のため、入手できた物を並列に出来るよう改良して使用していたが、片方のバッテリーの性能が劣化しても見かけ上 問題無く動作していたが、原因は不明だが 充分な充電ができない状況に陥っていた。 また、表1のNo.1〜4の計4個のバッテリーを使用していたが、容量が減ってきたかなと疑問を持つと、並列接続の組み合わせを変更して 様子を見るなどしたため 却って判定が複雑で把握できなかった。 ソーラーシステムでの複数バッテリーの寿命判断をするには、 ソーラー電力の入力を一時遮断し、バッテリー複数並列動作を 単独に分離し、 0.5〜1A程度の負荷電流を流した状態で判定した。 1A程度の負荷とし、インバータを駆動し5W程度の電球を点灯して利用する事で容易に実現できる。 この判定結果、寿命到達判定2個、性能低下1個、寿命未達1個、新品1個、更に過去に寿命到達し保管中の3個が明確になった。 今回(2021.3)新品の自動車用バッテリー購入時に、旧品引き取りチケットも購入し1個は返送手配中。 残り2個はバッテリー廃棄業者手配方法を検討中。 [ 結果と考察 ] ・ 当初は、バッテリーを室内に設置することから、完全密封型のみで対応してきた。 途中から、容量を増大するため、自動車用バッテリーを併用した。 自動車用バッテリーは、傾斜させると硫酸の電解液が漏れること、充電時に水素が発生することから密封しない、火災の発生の可能性もあり 本来は室内に置くべきでない。 換装に新品のバッテリーを購入したので、近日中に室外に設置する予定にしている。 ・ 当初は安全のため完全密封型を使用していたが、携帯用を除き、メインバッテリーは屋外設置にするため、 今後は容量当たり単価が半分以下の自動車用を使用予定。 屋外設置箱は、防水、耐薬品・火災、水素発生対策(放散=非密封)を行う。 |