カヌー科学館

 バンディットの重心・浮力 シミュレーション 

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 [2] 艇の形状測定

 2.1 寸法測定方法図解

 
 艇の長さ、幅、高さの最大値は仕様に表されているが、各部の寸法や図面は公開されていないので実測した。
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 前方から 両側朱色の部分がサイドチューブ、底の3つのチューブが合わさり底面を構成している底チューブ
 

長さ方向100mm単位での寸法測定。 幅測定のための自立直角定規、左右に艇の先端から100mm単位で新聞紙にマークした長さ定規、角棒に100mm単位でマークした幅定規。
 簡単な物だが、測定効率化のために準備した 

 実測風景底部上面の測定中
 

 底寸法測定中。 艇を裏返しにし底の水平位置にバーを置き測定


 重心の測定

 底にバットを置き、釣り合い位置を求めた
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 2.2 寸法測定結果

 外形形状写真 側面、平面、 底面



 測定結果作図 長さ方向 100mm、高さ方向 10mm メッシュで表示




 
機種 仕様 測定結果
長さ 2921 2950
914 900
内面(座席)幅 * 354 (400)
質量 [kg] 9.1
側面チューブ径 279.4 260
バウ・スターン高さ 457 450
空気室数 3

 2.3 測定結果の感想

 空気で膨らまし、軽いので動きやすく、変形もしやすいので測定の一連性、再現性に注意した。
 太陽光の直射を受けると膨張し変形するのでカーテンで遮光し短時間で測定。 所要約30分。

 サイドチューブは断面がほぼ円とはいえやや楕円であるが、水平方向径を測定 (差は約10mm)

 意外に底チューブ厚が大きいのに驚いた。 尻が水に濡れない利点はあるが安定度は落ちるので。
 形状からすると、底チューブの圧力を下げても厚さはそれほど変わらず、安定度の向上は望めないだろうと想像する。

 以上の形状データを基にシミュレーションを行うが、 その前に重心と浮力の理科のおさらいから。 

 

 

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