カヌー科学館
2 艇の形状測定 ・ メッシュ化単位での断面形状を測定し近似する ・ 測定ジグを製作し測定 : 自立直角定規、 スケール・バー 写真撮影し、外形の寸法を画像情報から測定することを考えたが、3次元形状の把握が困難と判断しとりやめ。 ・ 前後、左右はほぼ対称のように見える。 初めに検証し測定ポイントを1/4にできるか? 幅方向は全域測定の方が精度出しやすいので、長さ方向のみ1/2測定するか? → 実測を始めた感触により全領域測定した。 3 メッシュ化方式詳細 ・ 10cmメッシュ化 : 艇長 2.92mと長く、外形曲率も大きいので 10cm単位で充分 ・ 傾きがある場合、水平方向の長さが変わるのが、傾きの大きさは小さいので変化しないものとして計算する ( 三角関数の性質から sin θ ≒ θ [ θが小さい範囲 ]を 応用 ; 10度の傾きの場合長さ方向は 98.5%にしか変化しない ) 4 重心位置 以下の加重を合成した重心と質量(重さ)を求める。 ・ 艇の重心 ・ 搭乗者の重心 ・ 積載荷物の重心 ・ バウへの水の衝撃の加重換算。 波が当たった上方向の分力と位置から衝撃重心(造語)を算出 ( この衝撃力を、艇の傾きとの相関で観察する : 傾きの差による影響度の変化 ) * 重心とは物体を一点で支えたときに,ちょうど釣り合う点 * 複数の重心を合成する式は rc = Σ ( mi * ri )/ M rc : 合成重心位置、 mi : 個々の質量、 ri : 個々の重心位置、 M : 合成質量 (全重量) 5 浮力中心 艇の水面下の体積によるアルキメデスの原理の浮力。 艇の傾斜による前後の喫水の傾きからメッシュ化した領域の喫水以下の高さを求め、浮力を生ずる体積を求める それらを一点に合成した場合の重心と同様な意味合いの位置を浮力中心と称す 6 重量バランス計算方式 艇に乗る全ての質量と艇の浮力 および、重心と浮力の中心がバランスする状態の算出方法。 自然現象ではこれらが自然にバランスする状態で姿勢が落ち着く。 ・ Excel の ゴールシーク機能を利用 : 存在は知っていたが使用経験が無く、容易に出来るかトライできるかと考えたが、2つの変数のゴールを求めることは出来ないので 手動調整とした。 ・ 質量と浮力が釣り合うよう艇の沈み方でバランスがとれる。 重心位置と浮力中心位置が前後方向で一致するよう、艇が前後に傾く この 沈む量と傾きを手動で入力し、質量と浮力、重心・浮力位置が一致するよう調整する。 この方法なら現時点でも計算式を設計できる構想が浮かんでいる。 艇の形状測定を行った。 .