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8 他機種との比較 8.1 カメラ機種・センサ形式一覧 データのある機種の一覧です。 ( 機種名アルファベット順 ) データを提供いただいたサイトさんとリンクを掲載させていただいています。 ご協力ありがとうございました。 |
機種名 メーカー |
センサ形式/サイズ | 総画素数/ピクセル/面積*1 | 備考、 ノイズ除去機能 | データ提供サイト さん リンク |
*istD Pentax |
CCD原色インターライン・インターレース 23.7 ×15.6mm (APSフィルムサイズとほぼ同等) |
631万画素 3008 x 2000 7.8μm角 |
メニュー設定でノイズ除去on機能 onにすると撮影に露光時間の2倍以上の時間が掛かる |
Gallery41 さん |
D100 Nikon |
CCD原色インターライン・インターレース 23.7 ×15.6mm (APSフィルムサイズとほぼ同等) |
631万画素 3008 x 2000 7.8μm角 |
メニュー設定でノイズ除去on機能 onにすると撮影に露光時間の2倍以上の時間が掛かる |
( 当サイト ) |
E-10 Olympus |
CCD原色インターレース 8.8o×6.6o 2/3型(インチ) |
400万画素 2240 x 1680 3.9μm角 |
無し | ( 当サイト ) |
EOS-10D Canon |
CMOS原色 22.7×15.1mm |
650万画素 3072 x 2048 7.4μm角 |
撮影時自動的に除去処理実行 *2 |
ふもとの我が家 さん |
FinePix-S1Pro Fujifilm |
スーパーCCDハニカム原色 23.3mmx15.6mm |
613万画素 (ハニカム処理) 3040 × 2016 7.7μm角 |
デジタル楽しみ村 さん |
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FinePix-S2Pro Fujifilm |
スーパーCCDハニカム原色 23.3mmx15.6mm |
1212万画素 (ハニカム処理) 4256×2848 5.5μm角 |
ノイズ抑圧回路と信号処理技術でS/Nを改善との記述がある *3 |
デジタル楽しみ村 さん |
*1 ピクセル当たりの面積(一辺)はセンササイズをピクセル数で単純に割った値です。 周辺回路も含めての数値ですので感光セル自体の面積ではありませんが、ある程度の指標になるかと思い算出しました。 *2 Canon サイトから EOS-10D CMOSセンサの解説 CMOSセンサは、省電力化や高集積化などの大きなメリットがある一方で、ノイズや画素精度のばらつきなどの課題が指摘されていました。キヤノンでは、さまざまな新技術を取り入れ、これらの課題をクリアしています。まず、各画素ごとのバラツキやノイズを除去するために、「オンチップ・ノイズ除去技術」を導入。あらかじめ読み出しておいたノイズ成分を、最後に減算する回路をセンサーチップに内蔵することで、S/N比の高い信号を読み出すことが可能になりました。さらに、「画素内電荷完全転送技術」により、分子レベルの不規則な揺らぎによるランダム・ノイズも除去しています。 *3 富士フィルムサイト FinePix S2Pro 説明から 専用の抑圧回路でノイズレベルを大幅に抑制。独自の信号処理技術によって、信号レベルとS/N比を大きく改善しました。これらによって、長時間露出や高感度撮影時でも高画質な画像を得ることができます。 S/N = 信号対雑音比 8.2 機種間ノイズ比較 先に掲載した手持ちのカメラの他に、他サイト様から提供いただいたデータを掲載させていただいています。 8.2.1 ノイズの量 Photoshop の画像の輝度ヒストグラムにより求めた平均値です。 20℃での測定結果 * NR ; Noise Reduction ノイズ除去処理 8.2.2 ノイズの色合い・分布
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10.1 ノイズ係数の意味 ノイズ係数とは当サイトが独自に求めたカメラ機種間のノイズを比較するための値です。 カメラの仕様と測定条件が異なるデータから、同一条件で撮影した場合の値を累推した値です。 10.2 ノイズ係数 算出根拠 このレポートの 4 測定結果で表したように Nikon D100 と Olympus E-10 の測定結果、撮影の公式 から以下のことが言えます。 (1) いずれも温度の上昇とともにノイズが増加し温度差 △T 当たりのノイズ上昇値 △Nがほぼ一定 KT = △N/△T KT ; ノイズの温度差当たりのノイズ上昇係数 N ; ノイズ値 T ; 温度 (2) 露光時間 t の増加にほぼ比例してノイズが増加する N ∝ Kt * t Kt ; 露光時間ノイズ係数 (3) ISO感度に比例してノイズが増加する N ∝ Ki * ISO Ki ; ISO感度ノイズ係数 (4) ノイズ係数 Kn は、温度 T20℃のノイズ量 N20 を基準にして求める。 測定時の温度 T、ノイズ N からノイズ量 N20 は N20 = N + (△N/△T) * ( 20 − T ) 測定時の 露光時間 t 、ISOが異なる場合、ノイズ量は(2),(3)で解るよう 露光時間、ISOに比例すること からノイズ係数は次式で求めたものとする。 ただし、比例するとした部分も厳密には非直線性があり、測定条件により値が変わってくるため、機種間 比較に使用する値は ISO 100、露光時間 30秒に一番近い状況で撮影したノイズ画像により求める。 |
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Kn = |
N20 * 1000000 t * ISO |
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10.3 ノイズ係数の算出結果 ( 参考値 ) |
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一応原理と測定結果から 係数を算出しましたが、実感にそぐわない部分もあります。 原因としては、ノイズの輝度から係数を算出しましたが、実際のノイズの目立ちやすさの観点が定量化できず実感と異なる部分があります。 あくまで参考値とさせていただき、今後更に評価方法を追求していきたいと考えます。 |