DIYのページ | ホンダ フリードスパイク ハイブリッドの車中泊対応の改造 2015.10.10 |
[4] 就寝スペースとマットの改造 |
|
二列目の座席を倒しフラットにすると最長2,015mmとなり、身長165cmの私には十分な長さだ。 天井高も1,100mm近くあり、余裕で座ったり移動が出来る。 4.1 前後シート間の隙間対策 私が運転する座席位置に助手席も合わせると複数日の旅でもシートを移動させずに済む。 充分頭と足先に余裕があるので この位置で固定することに決定。 すると、前列と二列目のシート間に隙間が出来、頭が落ちるので箱を製作した。 折角のスペース、少しでも有効活用するため、食器類を収納する箱を作った。 当初はこれを車内で食事するためのテーブルに兼用することを考え、横から調味料を取り出せるようにした。 |
|
前列、二列目間の隙間 |
隙間埋めの箱。 幅16cm、高さ25cm、 長さは助手席側72cm、運転席側50cm |
テーブル使用時、表面はパネコート塗装面。 |
就寝時、パネコート裏面、滑り防止のため反転可能。 |
これまでの車中泊では基本的にスーパーマーケットや市場で買い出しが基本だった。 3日もすると少し飽きがくるので、簡単な食器や調理器具を持参し、すき焼きや鍋、ビーフステーキを食べたこともある。 ポットも持参し、夏はロックアイスで冷たい飲み物、冬は熱いお茶やコーヒー・紅茶。 その湯を沸かすこともできる。 コンビニや自販機で買うことも出来るが好みのいつでも何処でも走りながらでも飲める。 以下の調理器具収納機能は、別箱を製作 [ こちらへ ] 上の箱は、スペースを埋めるため活用し、長旅で出し入れしない潰したくないもの、土産物や持ち帰る野菜・果物を収納 |
|
道具の収納状態 総重量 7kg 入れ方を忘れても大丈夫のように収納図付き 収納部内法 480W 165D 225H の中に右のように沢山収納できる。 あとはテントを持っていけばキャンプもできる。 更なるメリットとして、コンパクトなので家でこのまま収納し サッと持ち出すことが出来る。 |
この道具で2人分なら充分 ・ カセットコンロ・ミニ、ボンベ2本、深フライパン、軍手、コッフェル(湯沸かし、スープ)、椀6個、皿4枚、紙皿、ぐい飲み、コップ赤;刺身のわさびとぎ・醤油皿、マグカップ2個、オタマ、アルミホイール、調味料 等。 コンロはゴトクを裏返して収納できるよう一部の板金を削った。 |
4.2 マットの改造 さて、本題の寝床のクッションの話。 キャンプで最初はいわゆる銀マットを使用していた。 しかし、巻き癖が強く、延ばした後重石となるシュラフを置いていた。 また、巻き取ると直径20cm、長さ1mの円筒となり、車内で置いておくのに不都合だった。 巻き取り、ベルトに通すのも手間が掛かった。 その後 コールマンのマットで60cm幅 x 長さ 40cm 5枚 = 2m の折り畳み式のものを使用してきた。 簡単に畳め 60 x 40 x 15cm の直方体となり扱い易かった。 現在ではこのタイプは販売していないようだが、以下の改造のした感じでは自作も出来そうだ。 これを活用したいが、足の部分はタイヤスペースで狭くなっている 幅1mに納めるため、2枚分を各10cm狭くすることにした。 合わせて長さ方向も15cm長過ぎ、めくれ上がるので頭側の1枚を2分割にし下に押し込めるようにした。 |
|
折り畳み式マット 2セット 元の状態 |
頭部の長さ分割。 幅側の末端の糸をほどき、内部のウレタンを分割。余った部分は箱と前列シート間に挟み込む。 ずれ防止にもなる。 |
幸いミシンを持っているので簡単に縫い合わせ。 |
完了した頭部の加工 |
足側の二枚は幅を10cm短くし横を縫い合わせ |
改造完了 |
頭部の状態。 |
マットを敷いた状態 |
4.3 使用感 防寒対策とクッションのためにいつもシュラフを2枚ずつ持参し重ねているが 下が硬いプラスチックなのでクッション性が不足している。 一人で出掛けた時に妻の分とマットを2枚重ねにすると少し改善されたがまだ不足。 更に銀マットを追加し3枚にしたが少しずつ改善されるが不足状態。 使われている素材が比較的硬く力を掛けても圧縮される量が少ないためと思われる。 エアーマットやマットレスなどを追加検討することにする。 マットもいろいろな方式と種類があり、価格との相談もしながら購入する予定だ。 |
|
4.4 マットの改善 (1) 以下 2015.12.29 追加 ニトリの3cm厚6つ折りのウレタンマットを購入。 幅1m、長さ2m。 長さ方向が1枚約33cmで6枚が折り畳めるようになっている。 収納時はただ折り畳むだけなので簡単。 圧縮しないので 収納時のサイズは 約 33x18x100cm。 少しかさばるが、扱いが容易なのと、室内空間が広いので問題なし。 ペラペラだが収納袋に入っており、暫くはそのまま利用できる。 6つの室はカバーを洗濯できるよう短辺をジッパーで開け、中のマット ; ウレタンフォームが取り出せる。 長さ2mでは車の後部に長すぎるので1枚取り外し、約1.7m長で使用。 何も加工せず利用できるのも楽だ。 寝心地はキャンプ用マットより改善されたが欲を言えばもう少し柔らかくしたい。 二枚重ねにしての寝心地も試したが大差なし。 |
|
家庭の応急用マットの用途の製品。 六枚折り3cm厚のウレタンマット、約3千円。 |
足元部分の車の横幅が1mなので丁度良いが、腰から上はできれば20cm広い方がよい。 4泊試した結果夫婦2人でもマアマアだった |
収納状態、後部から。 |
(A) マットは指でつまむと簡単に圧縮される。 が... |
(B) マット1枚に おもりを乗せて圧縮状態を観察 |
(C) 左と同様に、マット3毎重ね。 |
4.5 マットの改善 (1) [ 考察 ] 上の実験では予想もしなかった結果が出て直感とは異なる状況が分かった。 ・ 指で軽くつまんだだけで簡単に潰れる。(A) これから直感的に、フカフカした物なんだと錯覚する。 また、厚い物を使えば尚更寝心地が良くなりそうと思う。 ・ ペットボトルをおもりにしての圧縮実験の趣旨は、 ・ 人体の比重はほぼ1で水と同じである。 ・ 鉛直方向の水の量で荷重が決まるので、人間の寝た状態での厚さをイメージして高さを決めた。 すなわち、頭はペットボトル2〜3、少し太めの人の腹でも厚さ30cmほどなので、4個で34cm、はこれを越える。 その状態で圧縮寸法が差があれば寝心地も変わるだろうとのことから。 ・ (B) マット1枚 (3cm)に @ 指で押す、A 2Lペットボトル1個横置き、B ボトル4個横置き、C ボトル1個縦置きでの圧縮状態チェック。 (C) マット3枚 (9cm)に (B)と同様にチェック。 この結果、マットの厚さによる圧縮性の差は殆ど変化無かった。 厳密に1mm単位の測定は行わなかったが、体型に合わせ、曲線状に変化するかどうかが寝心地に影響すると考えられるので、数mm以下程度の圧縮では寝心地は大差ないと思われる。 AとBのペットボトル個数1個と4個でも殆ど圧縮されない。 これから言えることは、同じマットの材質では、厚さ3cmでも5cm、9cmでも大差ないと言うことだ。 ニトリの製品で5cm厚のものもある。 実際に寝心地を比較しても殆ど差を感じられない ・ では、何故指でつまむと簡単に1/3ほどに縮むのに、おもりでは縮まないのか? マットは弾性体なので単位面積当たりの荷重で圧縮長が決まるはずだ。 @ 指でつまんだ単位荷重は 2kgを指先面積 2cm^2とすると 1kg/cm^2となる。 A 1個の2Lペットボトル、厚さ8.5cmなので、水の比重から 8.5g/cm^2となる。 B 4個の2Lペットボトル、厚さ34cmなので、水の比重から 34g/cm^2となる。 C 縦に置いた場合、Bより高さが低く25g/cm^2程度である。 底面積が小さくとも、単位面積当たり加重には影響されない。 これで解るように@は桁違いに単位加重が大きいので指先でつまむと大きく収縮するのである。 この特性で寝心地を改善するために、マット表面をお椀状に飛び飛びにしたり工夫した物もある。 スプリングマットレスをゲンコツ (5x8cm)40cm^2 を2kgで押したとき3cmほど圧縮された。 この単位荷重は50g/cm^2で、Cの加重で1.5cmほど圧縮されることがわかる。 マットレスより寝心地がよいのも理解できる。 ・ マットレスも奥が深く、直感は正しくないことが多く、科学的解析と人間の感触との融合により改善できそう。 ・ その後以前使用していたダブルの布団の上に3cmマットを敷き、クッション性と断熱性を満足し定着。 |