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 ホンダ フリードスパイク ハイブリッドの車中泊対応の改造  2015.10.10

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 [3] 車内灯のLED化

 3.1 LED化の目的

 通常の使用ではエンジンオフの状態で長時間点灯し続けることがないので、元々の電球のままで差し支えないが、
 車中泊ではエンジンを切り食事や就寝までの間数時間点灯する。 そのためLEDに交換することで次のメリットがある。

 (1) バッテリーへの負担減少
    バッテリー容量は28AHなので、8Wの電球を42時間点灯できる仕様だが、
   2個ならその半分 21時間と 丸1日は点灯できない程度。
   夜間走行し満充電出来ていないことや完全放出は避けなければならないので
   小さな電球とはいえ負担の程度は大きくない。
   車中泊で夕食に3時間も点灯していることが多いので小電力は必須だ。
   LEDに交換することで10〜30%へ消費電流を押さえることができ、安心して点灯できる精神的メリットは大きい。

 (2) 自由な明るさのLEDモジュールを選択できる
     標準装備の電球は白熱球で、もう少し明るさが欲しいというのが実感だ。
     しかし、バッテリーへの負荷を考慮し (1)項で書いたように あまり大きな電力を使用できない。
     LEDは白熱球に比べ数分の一という電力なので、白熱球と同じ電力では極めて明るい照明が出来る。

     室内用LEDはNet通販では LEDチップの数を ○発と表現している。
     LEDのチップ数で好みの明るさのモジュールを選択することができる。
     数が多いほど明るいがその分消費電流も大きくなる (下表参照)
     最近のLEDの性能は概ね大差が無さそうなので、カーショップなどでチップ数と明るさを見て参考にすると良い。

 (3) 色調や機能を選択できる。
     電球に昼光色と電球色とあるように色調が異なるLEDモジュールがある。
     好みによっては、ブルー系などもある。
     ( ディラーで純正照明ユニットを相談したがブルー系で明るくないと教えられた )
    最も明るいのは白色(昼光色)で効率から白色を選択。

    フェードイン・アウト点灯するものも存在する。
    今後好みに合わせた機能の物も出てくるかも。
    3色LEDで、色調が時間と共に変化する物など。車内灯で必要かどうかは別として。

 3.2 LEDへの交換の注意事項

 ・ 車の取扱説明書にカバーの外し方、球の交換方法が詳しく記載されているので参考にする。
   小さめのマイナス・ドライバー1本で作業できる。

  ちなみに、これまで乗っていたT社の車には球の交換法など記載されてなかったと記憶している。
  T社でも昔は載っていた気がするが、何故か段々これらの配慮が省かれてきた気がする。
  解らなかったらディーラーなどに頼めという姿勢だろうか?

 ・ LEDモジュールの取付方は、裏面に接着テープが付いている物などがあるが、
  購入したモジュールの状態で適宜対応する。
  細い紐、タコイトや細い絶縁体被服の針金などで軽く縛り固定する。
  極端な話、照明器具は下向きなので、カバーに載せた状態に置くだけという手もある。(移動するのが気になるが)

 ・ 基板や接続ケーブル等の金属部分が車のソケットの金属に接触しないよう注意する。
   固定が十分でなく移動する可能性も含めて注意。
   ショートしヒューズ断などに繋がる。最悪ハーネスが焼損する可能性もあるので要注意。

 ・ LEDモジュールには極性がある場合があり、装着して点灯しない場合はソケットへの挿入方向を逆にする
  内部に整流器があり、極性がどちらでも問題なく点灯するものもある。
  (T10ソケットの場合)

 ・ LED素子単体の逆耐圧が3〜5Vのものがあり、
  一般的には3個直列なので、5V耐圧なら実際には逆にしても大丈夫だが3Vだと耐圧不足で損傷を受ける可能性があり
  逆接続対策ダイオードを挿入する必要がある。電気的特性が明確でない場合は対策する。
  車内灯用の場合は先ずは問題ないのだろう。
  
 3.3 加工・取付画像
 

 購入したLED室内灯 18発。 ソケットに合ったアダプタに結合する。 カーゴスペース照明灯に装着。 かなり明るい。
 カーゴスポットライトにはこのタイプの12発、 スペースに合わせ。 計1200円、 定形外郵便代含む。 実測 200mA
 

 以前から手持ちのLEDモジュール。
 左;表面、中央;裏面 円形基板の右上の黒い物が逆流防止用ダイオード、これを半田付け
 裏に絶縁物でカバーし装着。

 取扱説明書に従いカバーの取り外し
 (1) マイナス・ドライバの先端に傷防止の布を巻き端にかける。
 

 (2) 少し開いたら押さえ、注意して更に開く

 (3) カバーを外し電球を取り外した状態

 ソケットにアダプタを差しLEDモジュールを細い絶縁線で縛り付けた状態。 アダプタを差し込んだらスイッチを入れ、点灯しなければ逆向きに差す。
 

 カバーを取付点灯状態
 取り敢えず手持ちの電球色LEDを取り付けたので赤み。
 

 

 3.4 照明の仕様とLED選定理由

 ・ 今回Netで購入したのは下表*5のもの2点。 その他は以前に購入してあったもの。

 ・ カーゴスペース照明灯に最も明るいものを使用したのは、車内で食事をとる事も多く ( 夜には宴会だ! )
  後部の棚を食卓にする。 その照明に最も適した位置を明るくした。
 
   
   ソケット  標準装備電球  交換LED  LED 消費電力比  備考
 電球に比べ
電力 電流*1 電力*2 電流
 マップランプ(左右)   T10  8W  670mA 12LED円形基板 *3*4
osmw03c12gp
 
 0.7W   60mA   9%  明るい
 室内灯  T10  8W  670mA  12LED円形基板 *3*4
osmw03c12gp
 0.7W   60mA   9%  明るい
 カーゴスポットライト  BA9s  10W  830mA  3chipSMD LED12連 *5  1.6W  130mA  16%  明るい
 カーゴスペース照明灯  T10  8W  670mA  3chipSMD LED18連 *5  2.4W  200mA  30%  超明るい
*1 電流は電力を規定電圧12vで除した値
*2 電力は実測または仕様の電流と規定電圧12vの積
*3 秋月電子から購入 ソケットへのアダプター調達と端子への半田付けが必要
*4 逆接続対策ダイオード挿入
*5 Net通販 車内灯用LED そのまま取付可
 
 

 3.5 感想

 ・ カーゴスポットライトの明るさ評価がマアマアとしたのは、LED自体は充分明るいが、位置やケースの構造と、
  棚保持用パイプが一部の光を遮るための感想。

 ・ 全ての照明をLEDにしたことで十分な照度と省電力を実現できた。

 ・ 交換から4泊した結果、特に不都合もないので完了だ!
 

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