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No.12
工作用ジグ
工作をするのに作っておくと便利なジグ。
効率ばかりでなく、仕上げも向上し、ジグ製作の労力以上の効果を発揮する。
自作木工用ジグを掲載
目次
1)
直角出しジグ
2)
直線切断ジグ
3)
幅狭切断ジグ
4)
穴空け用ガバリ
5)
パイプ穴明けガバリ
6)
円弧切断ジグ
7)
自在角度丸鋸切断ジグ
8)
45度コーナー切断ジグ
1)
直角出しジグ
角材や狭い幅の平板を直角に切断するためのジグ。
目検討では直角が出しにくいが、これを使えば簡単。
簡単な割に効果は最高。 鋸、電動丸鋸兼用。
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ベニヤの表裏に直交した角材を取り付けただけ。
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切断寸法位置1カ所にマークを付け、それにジグの右端を合わせて切断。 マーキングも簡略化できる超便利ジグ。
2) 直線切断ジグ
ベニヤなどの切断用に製作。 電動丸鋸用。
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ベニヤの短辺を1回で切断できるように900mm幅。
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3)
幅狭切断ジグ
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電動丸鋸の刃とカバー部分に穴を明け、丸鋸の外周に合わせた角材で位置決め。 切断幅は調節可能なガイド2つ。
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幅の狭い木材を裂き割りする時に使用。
ガイドは蝶ナットで締め、工具不要
幅が狭いときは2つのガイドで挟み、
場合によっては一方だけのガイドでも可能。
1x4材を2分割した様子。
今まで10〜20mmの角材を購入していたが、これで安価にSPF材を利用できる
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裏面の様子
4) 穴空け用ガバリ
写真は無いが、多くの同一形状の穴を明けるとき所要穴あきピッチで明けた板をテンプレートとして穴明け。
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5) パイプ穴明けガバリ
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8本のパイプに散水用穴を明けるためにガバリを作成。
直径2mmを100mm間隔、1本当たり40個の穴
計320個もの数を明けなければならないので、いちいち長さを計っているのでは大変だ。
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多数の穴を明けるので、ジグを製作
位置あわせのために既に明けた穴に釘を差し基準にして繰り返す。 釘は紛失防止と掴みやすいようベニヤ片に差し込んである
穴空け作業の様子
逆V字型に噴出させるため交互に約90度ずらした位置に明ける
ジグはVP25、散水パイプはVP16。
ジグの内径は大きめなので直径合わせのため切れ端を接着して調整
ジグに散水用パイプを差し込んだ状態
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製作した散水パイプで菜園に自動給水風景
6) 円弧切断ジグ
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ジグと言っても角材1本。
左にドリルソーの穴、右に回転中心の穴。
回転中心には3mmのネジを差し込むので3.2mmで明ける
使用したドリルソー。5本組 1450円
3,4,5,6,8mm。
今まで知らなかったが上手く使えるだろうか?
ドリルソーは左端が通常のドリルのように穴明け用形状
中央が横に切り込める歯の形状
右はドリル径と同一径の軸。ここをガイドに当てればジグは切断せず、切り込み歯で横移動カットできる。
右端は六角チャック部でしっかりドリルに固定できる。
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回転中心は3mmのネジ
ベニヤ板に半円の切り込みを入れる。
回転中心に3,2mmの穴を明けジグの穴をあけセット。
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円弧切断デモ 動画
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穴明け後完了。見事に半円の切り込みが入った。
あとはヤスリ掛けで仕上げ。
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7) 自在角度丸鋸切断ジグ
次の工作では何回か角材を斜め同一角度で切り出す作業が必要になる。
これまで直角の切断はジグ1) を使用して便利だったが、
以前から自由な角度の斜め切りが出来るガイドを作ろうと思っていた。
構想を膨らますうち、ドリルソーの存在を知り、一気にアイデアがまとまった。
6)で切り出したベニヤ板をベースにジグを製作した。
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自在角度丸鋸切断ジグ 45度切断デモ 動画
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[ ジグの製作工程を紹介 ]
自在角度設定例 左:−45° 中央 : 0° 右 : 45°
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定規の回転中心にφ5軸とパイプを木材に埋め込む。
軸とパイプに0.2〜0.3mmのガタがあるのでマイナスドライバーで傷を付け、クリアランスを縮めた。
常時回転するわけでないのでこれで充分だ
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ドライバーで傷を付けている拡大図
90°ごと一周4個所に 長手方向各2個所ずつ
パイプを定規の板厚に合わせ必要長さに鉄鋸でカット
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パイプが潰れないよう軸を入れて万力で挟む
クリアランス縮小し長さ切断した軸と軸受け
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切り出したベースにスライド定規を接着し回転軸受けを装着。
板当て定規には回転中心軸を挿入
回転軸受けと回転中心軸。
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軸を組み合わせた状態。意外とうまく出来た
木に穴を明けボルトを通すなどよりずっと確実な回転軸になった
板当て定規に挟み込み用コマ、蝶ナットとボルトで挟む
下のビスは回り留め用
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完成した 自在角度丸鋸切断ジグ
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