スイス ハイキングと列車の旅
 
 20 ブリエンツロートホルン鉄道

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 グリンデルワルトでの2日間滞在、アイガー、ユングフラウ鉄道の観光の後、ツアー最終日となった。
 先ずはブリエンツからの山岳SL鉄道として人気のブリエンツロートホルン鉄道。
 ブリエンツ湖畔の駅から山頂までの往復。

 ブリエンツロートホルン鉄道は 1892年に開業し、路線延長は7.5kmのラック式鉄道。
 麓のブリエンツ駅の標高は 566m、山頂駅 ロートホルンクルムは 2244m。
 最大傾斜は 250 ‰ 、 驚くことに平均勾配は 224 ‰。  標高差 1687mを 約1時間で登り降りする。
 軌間 800mm。 最小曲率半径 60m。

 5月中旬から10月下旬の間運行されている。
 SLの保存運転を行っている鉄道の縁で、1977年に大井川鐵道 と姉妹鉄道となった。

 日本でのラック式鉄道は、現在では唯一 大井川鐵道 井川線の アプトいちしろ駅から長島ダム駅の区間。
 以前は信越本線 横川−軽井沢間がアプト式だったが、1963年に廃止された。

 ラック式は、スイス人のカール・ロマン・アプト氏(1850-1933)が発明したため、アプト式と呼ばれる。

 * 夫婦の写真を合わせ掲載、登りと下りでの撮影のため、写真の位置関係が一部順序が誤っている可能性があります。
 

 ブリエンツ湖畔に駐車


 国旗と州旗
 

 ツェントラルバーン(中央鉄道)のブリエンツ駅
 

 
 

 列車のデザインが斬新だ
 
 

 車椅子対応のドア
 

 道をはさんでブリエンツロートホルン鉄道の駅
 

 駅の中に可愛らしい車両が見える

 改札
 

 大半が傾斜の路線なので、機関車・車両が傾きに対応した形になっていて面白い。 乗車するのは16号機
 

 180度パノラマ
 

 乗り込んでいよいよ出発だ
 

 

 出発してすぐに機関庫。 12号機が出発準備中
 

 ラック式レールのポイント。何度見ても飽きない構造だ
 

 客車の屋根は特徴のある半円形
 

 

 機関車は最後尾に連結され押し上げ進む
 

 トンネルに入る。 外人?も多い

 先ほど同じ標高だったブリエンツ湖もずいぶん下に見える
 

 資材置き場

 途中の交換場 水補給か、給油か?
 この機関車、SLだが石炭ではなく重油を焚いている。 
 

 ハイカーの姿も。 気軽な服装だ!

 プラン・アルプ・フルー・トンネル 1891年建設
 

 次々にトンネルを通過

 列車交換場。 なんとポイント切替操作は人力。
 上下のポイント交換をこの人1人で受け持っている。
 

 左の人が上側のポイントを切り換えてきた

 山羊がいた
 

 牛もいた

 だいぶ標高が上がってきた。
 

 落石防止シェード。 右に回り込んで登ると山頂駅だ。

 回りの山々と高さが同じくらいになってきた。
 

 山頂駅 ロートホルンクルムに到着
 

 登ってきた線路が見える。

 山頂のレストランに向かう
 

 登ってきた16号機関車

 レストランで昼食。 勿論ビール付き。
 

 デザートのアイスクリーム。美味しかった

 ビールの代金はめいめいに支払う
 

 テラス席もある。

 近くの丘の上の十字架
 

 オーバーシュターフェル信号所を見下ろす。
 作業用車両が見えた
 

 レストラン、お洒落だ
 

 北側に周辺の山を眺める窓

 北側の周辺の山並み。 これまで凄い山をたくさん見てきたので、サッと。
 

 いよいよ戻る
 

 本当に面白い形だ

 機関車の足回りをアップで
 

 帰りの機関車は14号機

 交換所に登ってくる列車
 

 15号機には姉妹鉄道の大井川鐵道の拠点、(旧)金谷町の町章を掲げている。 
 左が(旧)金谷町の町章
 平成17年(2005)より 島田市となった。
 

 交換した15号機が急坂を煙を上げて登っていく
 

 朝に乗った16号機だ。 一日に何往復するのか
 

 麓のブリエンツ駅に到着。

 駅を降りると気温が上がったため、気軽なスタイルの人が
 

 ブリエンツ湖の波止場に観光船が着いていた
 ブリエンツロートホルン鉄道 動画

 


 ・ SLというので、石炭を焚く機関車かと思っていたら、ディーセル油を焚いて蒸気で動くようだ。
  その様な構造を知らなかったので、当初はディーゼルエンジンかと勘違いしていた。

 ・ 可愛らしい列車で急勾配をラック式で登る。
  片道1時間の旅を往復楽しんだ。

 ・ 大井川鐵道とSLの縁で姉妹鉄道となっている。
 


  参考 ; ブリエンツロートホルン鉄道の機関車一覧  ( BRB鉄道サイト資料より )
350 kg 2'000 l
Locomotive Built in In BRB operation Fuel Fuel usage per return trip Water use per return trip Engine power
 kW / hp
Operating weight
 in kg
Note
号機  製造年 稼動開始年  燃料 往復必要燃料  往復必要水  エンジン出力  自重  備考
 1  1891  1962  Coal  300 kg  2'000 l  150 / 200  16'000  Until 1961 MGB
 2  1891    Coal  300 kg  2'000 l  150 / 200  16'000   
 3 + 4  1892    Coal  300 kg  2'000 l  150 / 200  16'000   
 5  1891  1912  Coal  300 kg  2'000 l  150 / 200  16'000  Until 1911 WAB
 6  1933    Coal  350 kg  2'000 l  220 / 300   20'000
 7  1936    Coal  350 kg  2'000 l  220 / 300   20'000 
 9 + 10  1975    Diesel oil  66 liter  -------  485 / 660  13’200   
 11  1987    Diesel oil  66 Liter  -------  485 / 660  13’200   
 12  1992    Fuel oil  150 Liter  2'000 l  300 / 408  15’200  
 14 + 15  1996    Fuel oil  150 Liter  2'000 l  300 / 408  15’200  
 16  1992  2005  Fuel oil  150 Liter  2'000 l  300 / 408  15’200  Until 2004 GN

 * BRB ; ブリエンツロートホルン鐵道
 * MGB ; マッターホルン・ゴットハルト鉄道 ; ブリークからツェルマット間。 貸し出された
 * WAB ; ヴェンゲルンアルプ鉄道 ; ラウターブルンネン〜クライネ・ シャイデック〜グリンデルワルト間。 
 貸し出された
 * GN  ; モントルー=グリオン=ロシェ・ド・ネー鉄道

 **) 12.14〜16号機関車の仕様詳細は [ 
こちらから ](英文)
 

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