DIYのページ No.32洗面所クッションフロア貼替、No.33 洗面化粧台交換、No.34 洗面所小物収納の製作に続き
納戸と和室の統合、洋室化に取り掛かった。 その中の 納戸北側にクローゼットを設置完了した。
これまでのDIY工事の中で最大のテーマだ。
下図は 左; これまでの間取り、 右; リフォーム後
これまでは、納戸にタンス4棹、パイプ収納棚2台に洋服や日用品、ストック品などを収納していたが、 洋室化にあたり クローゼットですっきり収納することに。 間口は2間 3.4m。
クローゼットの構造を大別し、長短比較してみると
1) 開き戸
左右の柱で強度を確保した蝶番で開閉する構造で簡単だが、開口幅が2m程度までに限定される。(扉幅の制限)
1間ごと2セットを並べる形になり、内部収納幅の自由度がやや低い。
2) 引き戸
床のレールで重量を保持するので構造は最も簡単だが、扉1枚分開口が隠れ扉の厚さ2枚分の奥行が減少する。
3) 折れ戸 開口が最も自由だが、上部の柱に吊り下げるため柱強度が必要で構造の難易度が高い。
難易度は高いが、収納・開口の自由度が高い折れ戸方式とした。
これまで造作材は木材に塗装してきたが、出来栄えはメーカー品の表面処理には敵わず 市販製品を利用する。
折角なら。天井までのドアで収納力を高めることに。
天井高 2390mm フルに活用するため、 枠高 2400mmのドアに決定。 永大産業 クローゼットドア 折れ戸 間口2間用 高さ2400mm
扉 □924F○ 枠 ZXE-1BN3F3324 1セット 約12万円を2セット。
クローゼットの折れ戸ドアは、一般的に枠上の水平方向の柱(まぐさ)に吊り下げる構造である。
一方、ドアと枠やレール 一式の重量は 約100kgあり、水平幅 3300mmが撓まないよう強度が必要。
自宅は軽量鉄骨造りで、事前の天井裏調査で強度保持構造に当たりを付けておいた。
* 完成までは部材調達と加工、組立てを 他の作業と並行して進めたので、
順調に進める工程に比べ桁違いに期間が掛かってしまった。 行程の概要は下記。
2018.11.14〜15 天井剥がし
途中に床フローリングの貼替(一部)、洗面所収納製作、納戸と和室間の垂れ壁撤去,一部壁の塗装等を実施
11.25 クローゼットドア 発注。 工場が夏の九州豪雨で被災のため順次出荷中で納期遅延とのこと。
12.15 クローゼット枠吊保持用柱、表面化粧材購入 12.18 吊柱加工
12.23〜25 吊柱(まぐさ)加工
12.26 クローゼットドア 2セット 納入
2019.1.7〜1.15 枠保持用柱設置
1.17〜19 クローゼット外枠、レール取付、扉取付、吊柱高さ調整・固定 完成。
1.20 天井切抜き部の仕切り合板設置 1.21 長物収納扉設置、天井化粧巾木取付。
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Before これまでの納戸 4畳相当、1間x2間の間取り。 並行して進めている床のフローリング貼替。
左90cm分を新しい床材に張り替えた状態。
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After クローゼットドア完成状態 幅2間 奥行56cm 高さ 2670cmの収納スペース
8枚・4組の折れ戸で自在に開閉できる。 |
これまでの納戸に置いてあったタンス、パイプ収納棚
他のタンスは既に移動・分解した状態。 |
左写真の更に左側に置いてあったタンス。 分解して保管、今後活用予定。
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扉吊り下げ用水平柱(まぐさ)取り付けのため天井を切り抜き。 天井裏高 40cmも利用する目的も兼ね大工事に。 |
防塵シートを張り石膏ボードを剥ぎ取る。
No.34 洗面所小物収納の製作の反省で電動丸鋸は塵飛散が激しいので使用せず、手引き鋸で地道に切断。 . |
石膏ボードを除去後、天井吊用柱を切断。
天井吊用柱と石膏ボードの切り取り後。
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切り抜いた天井。 66cm x 3.6m 天井吊用柱と、強度用ブレースが見える。
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縦柱の加工。 DIY店で 12ft材を 2401mmに切断して貰った縦柱と 棚用1800mm長 2x4材。
2.4m長柱だと自分の車に積めるので便利。
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縦柱の表面に化粧用柱を接着。 化粧材はダイケン製 窓枠材を使用。 DIY店で 2401mm長に切断して貰ったもの。 |
一部溝切り加工も。
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吊下げ用水平柱(まぐさ)補強板の加工。 構造用合板 厚さ13mm、幅 280mmを2枚。
天井裏の天井吊柱や強度用ブレースに後付けするために考えた構造。
メーカーの施工図では、まぐさは強度のため
105x120mm以上の柱を推奨している。
今回は 2x4材 38x88mmを横長に設置。 ドア枠の幅が75mmなのでこれ以上の幅が必要のため。 これだけでは極めて強度不足だが、縦に長い上記合板を貼り付けて同等以上の強度を確保する。
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マグサの構造部材。 左3本は、H鋼間渡し柱 次は まぐさ用 長さ 3400mm長 2x4材。
合板は まぐさ補強用垂直板 幅 28cm 板厚13mm。 その上に乗せてあるのは金属アングル付きの吊補強柱。 . |
完成したまぐさ。 2x4材に構造用合板を接着。
施工中 強度不足の場合、両側にも合板を接着、 更には縦長強度材の追加も視野に入れ。
安価な 2x4材は割れが発生しやすいので、合板の接着、水平に65mm長の釘を打ち込みなど配慮。
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扉の重量で垂れ下がった場合の吊り上げ調整機構も装備。 |
まぐさを吊り上げ。 重量約15kg。
長さ3.5mなので両端付近をキャリアー用ベルトで締め上げながら楽に安全に作業。 |
まぐさを天井の上まで徐々に吊り上げ。 ベルト利用の効果は絶大だった。
天井裏に吊り上げられたまぐさ。 上は2階床の構造用軽量コンクリート板。 . |
まぐさ吊上げ用渡し柱。 2x4材 6ft 1.8mを利用。
間口 3.3mを4分割 90cmスパンで吊上げ補強出来たので想像以上の強度を確保できた。
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まぐさ吊上げ用渡し柱。 真新しい2本の柱を追加設置。 中央の吊上げ柱のボルトで高さ調整する。
茶色の柱は 元からの天井吊り用柱。 |
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購入した大永産業クローゼットドア 2セット 左が扉パネル、右が枠材・レール等の部材 長さ3.4m。
10個口、総重量 約 200kg
長尺なので、道路から設置場所までの搬入方法を事前に何度も確認して発注した。
自宅内や設置場所まで入らないことが無いように慎重に。
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取付に当たり、窓枠の鉛直を下げ振りで確認。 流石に建築の精度、1mmの誤差も無し。 |
いよいよクローゼットドアの枠取付。 先ず横枠材を吊上げ、縦枠材をネジ留めする。
新築なら順序を決め広い空間で組み立てられるが、リフォームでは限定された施工方法で。 ( メーカー施工説明書には水平位置で組み立て、立てるとあるが、そんなスペースは無い)
横幅いっぱいで、ドライバの入る余地も少なく、短いスタビードライバーを指先で何回転もする必要。 大変な作業だった。
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上の横枠材に立て枠材をネジ留めしたものを構造柱にネジ留め。
天井高いっぱいを狙ったが、難題続出に知恵を絞りながら ナントカ施工出来てひと安心。
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レールを取付。 その前に滑車ユニットを挿入し、長さ50mmほどのネジで締め付け。 長いので結構大変。
電動ドリルで下穴を明け、ドリルドライバでネジ締め。 この作業にもベルトで仮保持が活躍。
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Lアングルのダンパーレールを取付。 扉の閉め時の衝撃緩衝装置。
これまでのネジ締め 約60本。 結構ハードな作業だった。 天井切断面はギザギザだが後に巾木を貼付け奇麗に。 |
上レールの鉛直を下げ振りで確認。 我ながら意外に精度良く出来上がりニンマリ。
途中何度も水平器で確認しながら進めたお陰だ。
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下レールの取り付け。 ガイドプレートで位置合わせ ネジ締め。 |
扉にダンパーユニット(閉時緩衝装置)を取付。 扉重量は 2枚一組で17kg。 レールに はめ込み時は妻のサポートを依頼。
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扉はめ込み完了。 計8枚・4組の折れ戸で構成。 右にはもう一組のクローゼットドア。 . |
扉の一部を開状態での姿。 上レールの吊車にはベアリングが入っており、スムースな開閉と横移動
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扉内部。
奥には縦柱保持柱と、棚用柱。 |
4組8枚の扉全てを右端に寄せた状態。
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4組8枚の扉全てを右端に寄せた状態。 |
切り抜いた天井の鉄骨むき出しをカバーする合板取付。
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吊柱、ブレース付近。 天井カバー合板とその受け柱。 受け柱を水平に接着し、切り欠きの強度低下を補うのも兼ねている。
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クローゼット左端に150mmのスペースがあり、狭いが 長物収納に活用。 縦長の扉を取り付けた。
左) 扉閉 右) 扉開。 高さ 最大2,6mの物まで収納可能。 長柄付きの掃除用具やパドルなどを収納。
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長尺収納 上部、下部 開閉状態 天井裏上部まで最大2.6mを収納可能。 |
枠上部。 天井の切り欠きは鋸痕がギザギザ。
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左写真の切り取り後を巾木でカバー。奇麗になった。 |
作業の合間に実施した壁紙の塗装。
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天井も塗装。 妻もかつて 居間の塗装経験を活かし頑張った。 . |
・ 想定していたより出来栄え抜群で大満足。
心配していた吊り下げ強度も十分で扉摺動の動作もスムース。 ( ベアリング入なので当然だが )
扉の移動も自在で収納の工夫の効果が期待できる。
・ 吊上げ補強も、元の躯体の鉄骨の強度を利用できているので心配していた問題は発生せず。
・ これまで 2x4材の塗装などで対応してきたが、市販の化粧材を利用することで出来栄えが格段にアップし満足。
・ 今後の計画は、和室のフローリング化、押入内蔵品を今回のクローゼットに仮収納し 押し入れ・床の間撤去し
もう1セットのクローゼット設置とまだまだ大工事。 畳とタンスの廃棄も。
その後クローゼット内に洋服収納スペースや棚などを 便利に活用できるよう製作・収納予定。
今回で要領を掴んだので安心して作業が進められ、仕上がりも満足なので DIYライフが楽しい。
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