外壁塗装工事で自転車置き場のアクリル波板を取り外す必要があった。
設置当初の事情で、屋根勾配が 境界側が高く、壁側が低い構造としていた。
その事情も無くなったので、これを機会に新装することにした。
今まではL型鋼の柱に四角の木枠を取付、天板にアクリル波板を貼っていた。
L型鋼の柱は塗装し直して利用し、耐水性・耐久性のある桧材を使用して基本構造とした。
屋根の下に 不燃物や、家庭ゴミ、家庭菜園用の竹などを置いていたが、整理し易いよう収納も設ける。
先ず、第1期工事として自転車置き場本体を製作し、収納等を追加していく。
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平面図 家屋の東側にある自転車置き場
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完成想像図 |
側面図
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以前の自転車置き場
かつては5台の自転車を収納していたが今は物置状態
屋根勾配が家屋側が低くなっており、雨が跳ね返り、窓から飛び込む不都合があった
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菜園仕切りのコンクリ枠に使用したパネコート材など
家屋の外壁塗装の足場のため天板と枠を外した |
鉄骨は錆が出てきた。
時々再塗装をしなくてはと思いながらここまで来てしまった
ペーパーで擦ってさびを落とすのも大変だし、錆止め入り塗料で塗ってしまうのも ここまでの状態だと無理か...と思い悩みながら
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ナント 100円ショップにワイヤーブラシがあるのを発見
物は試しと早速購入した |
ワイヤーブラシを電気ドリルに装着し回転させながら擦ると、意外と簡単に錆を落とせた。
主柱用の柱 約4m長を4本削ったがまだ使えそう
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錆を落とし終わったので早速塗装。今度は こげ茶色に |
外壁塗装から、自転車置き場完成までの間の仮置き場
手持ちの古材と外したアクリルで簡単に作成
製作時間2時間は早かった
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仮置き場収納状態 |
近くのDIY店で気に入った木材が無かったのでNetで購入
水に濡れるので桧材にした
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60角の桧荒材 3.6m長 6本 主柱用
120x30 プレーナ仕上げ桧材 3.6m 9本
締めて 2万5千円 |
主柱6本のうちの4本は、以前の鉄骨に桧柱を取り付けるが、2本は新設のため基礎作成のためコンクリートをはつる
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隣地境界側は水浸透のため土のまま |
新設柱ベースの型枠作成。
140mm高 台形に板を切り出す。
自在角度切りジグが活躍
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新設ベースに鉄骨を立てモルタル注入 |
120mm幅30mm厚 桧プレーナー材は1/2幅に裂く
幅狭切断ジグが活躍
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120mm幅を1/2に裂くことで2本として利用でき単価を下げられる |
一部に手持ちの古材を使用するが、表面が変色と荒れているのでサンドペーパー掛けする。
100円ショップでディスク型のサンドペーパーを見付けたので早速試してみたら効果抜群
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古材をペーパー掛け。
左上部分が元の木肌。右半分がペ−パー掛け済み
簡単に新品のようにツルツルの木肌になった。
0.6平米に使用後も まだ利用可能な状態。 |
プレーナー材は安価だが節の数も多い
住宅用建築に使用する桧柱としては節が多く等級が下がる物を安価に販売しているようだ
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結合のための切り欠き等を加工
主柱と中間梁の加工を完了 |
加工完了した柱を仮組
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隣地境界との寸法関係などを道糸と振り下げで確認、端切断 |
柱は個別に塗装してから組み立てる
柱の識別のため鉛筆でマーキングしておいたが、塗装で隠れるのでテープを取付記載
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塗装時のため両端にコーススレッドスクリューを取付け支える。 一方に1本、他方に2本で反転しやすくする |
柱の両端にブロックを置き、コーススレッドスクリューで支え塗装する。
塗料はカンペパピオ 「1回塗り鉄にも木にも」こげちゃ色
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塗装完了した柱。夕方から雨の予報なので、乾燥までブルーシートで養生 |
塗装翌日塗装完了した柱 |
塗装完了した柱を本組立
雨が降っても油性ペイントではじくので安心だ
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天板用柱を加工し仮取付 |
主柱に取り付けるボルト穴位置を誤り、接近しているので穴径に合わせて角棒を削り接着
翌日固化後平面で切り落としてヤスリ掛け
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天板枠の溝。 電動丸鋸とヤスリだけで加工。
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相互に切込を組み合わせる構造 |
天板枠の組立。 交点をネジ留。
2箇所に補強用のアングルを取付
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天板枠の仮取り付け。
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正しく取り付けられるのを確認 |
天板端用バーの加工。
ポリカ板の端部を壁に接する部分に使用
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屋根の傾斜に合わせ斜めの断面で切断する |
塗装。 予報では午後から雨とのことでブルーシートで雨除けの下で作業。 |
小物の塗装。
下穴に針金を通し吊るし最後は吊るしながら刷毛塗り
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塗装。 先ず上面を塗った後、垂直に数本のコーススレッド・スクリューを取り付け、上下反転
ネジが地面とのスペーサーの役割
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天板枠は2分割。2つめの塗装に取り掛かる。 |
塗装完了頃から小雨が降りだし、天幕シートの下に重ねて乾燥待ち
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無事に乾燥完了。いよいよ本組付だ |
本組付完了。 主柱とはM8ボルトで簡単に接合
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将来のポリカ板張替えや、工事の時に取り外し可能なように2分割して全てネジ等での締結とした。
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樋の取り付け
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樋の取り付け部 |
天板端部用バー 壁との接触面には防水シートでキズ防止(写真上部) 左にはポリカ板を挟むためのブラケット
実際に使用時は写真の反時計方向90度回転状態
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ポリカ板を挟むためのブラケット。
ネジで締め付ける。波板に当たるところはゴムパッキンを接着 |
天板枠にポリカ板を置き、切断線をけがく
形状が台形なので、一辺を斜めに切断。
長方形なら寸法を測定し、DIY店で切断加工をして貰えば簡単なのだが。
材料は 信越ポリマー製 ポリカタフ 6尺 x5 7尺 x3
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ポリカーボネート板の切断。
一枚ずつ鋸で切断するのは意外と大変なのでまとめて。
力は重くなるが、一度に4枚加工できるメリット。
以前丸鋸で切断したら欠けてしまったので手で頑張った |
いよいよポリカ版取り付け
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ポリカ版の取り付け。 端から1枚ずつ釘を打ち付ける |
第1期工事完成
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2階からの様子
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南方向
左側のサンのスパンが長めなので気になっている。
風の煽りなどの様子で必要なら中間にサンを追加する
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北方向 |
壁と天板端のバー。 ブラケットのネジを締めて挟む
狙いは、壁の保護と、強風での雨の吹上げ軽減
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樋の排水パイプを取り付け
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樋の様子 |
・ 時間はかかったが、比較的満足な出来栄えになった。
以前に制作した鉄骨位置などが適当だったのでそれに合わせて寸法や角度調整をしなければならず手間がかかった。
・ 強度もマアマア。 筋交いを入れる予定だったが、とりあえず現状で大丈夫だろう。
今後の2期工事以降で現状より強度は上がる。
・ 境界との寸法関係に注意を払い、振り下げで確認しながら制作した。
・ 傾斜を変更するまでは、雨の時には入浴後 風呂場の窓を跳ね返りのため開けられなかったが
これで天気を気にすることなく開けることが出来る。
・ 今後の計画
(1) 東側と北側側面にポリカ板張り。
(2) 1800mm高に幅450mmの棚板張り : 長尺物収納
(3) 収納Box製作・取り付け : 1000w x 1000H 、950w x 2400H 各480D
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