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  ダイヤモンド富士 撮影を科学する (付)


太陽光の通過距離算出法

条件

 地球の直径  12,700km

 空気層の厚さ 10km ( 対流圏 )

 地球の中心を 座標 (0,0) とし、1kmを単位座標とした場合真上を観測点とした条件でその座標は (0,6350) となります。

6350は地球の半径kmです。

日の出の方向は、観測点の地球に接する円の接線ですから、その直線の方程式は

 Y = 6350 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・@

となります。


 空気層の厚さ 10kmとした場合その外周を取り巻く円の方程式は

 X2 + Y2 = (6350+10)2
         = 63602     ・・・・・・・・・・・・A


 次に日の出後の時間 t [分]に対する 観測点と太陽の上端を結ぶ直線の式は

 Y = 6350 + tan θ ・X  ・・・・・・・・・・・・B

  ここで θは水平線に対し Aの直線がなす角度で

            360°      2π
 θ = −−−−−−−− x −−−− x t min    [rad]  ・・・・・・・・・C
       24H x 60min      360

    = 0.004363 t


 ここで CをBに代入し

 Y = 6350 + tan( 0.004363 t ) X ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・D


 DをAに代入し

 X2 + ( 6350 + tan( 0.004363 t ) X )2 − 63602 = 0  ・・・・・・・E

 これを整理すると

 ( 1 + tan( 0.004363 t )2 ・ X2 + 2 x 6350 x tan( 0.004363 t ) ・ X − 127100 = 0  ・・・・・・・F

       (a)                         (b)                   (c) 
 
 X の2次方程式の 解を求めると

                       
      - b ± √ b2 − 4 a c
 X = −−−−−−−−−−−−−− ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・G
            2 a

 であるから Fのそれぞれ、(a)、(b)、(c) を代入して求めると
日の出後の時間 t [分] の、観測点と太陽を結ぶ直線と、大気上部(10km)の円の
交点の X 座標が求まります。

この交点の Y座標は

 Y = X tan θ ・・・・・・・・・・・・・・・・・H

で、大気中を通過する太陽光線の通過距離 L は

                 
 L = √ X2 + Y2   ・・・・・・・・・I

で求まります。


 

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