シーソラプチ川  カヌーツーリング   No.97
北海道 南富良野  2012.6.17 (日)

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 2度目のシーソラプチ川。
 最初は、カヌーを始めて間もない4年前、
 恐れを知らず国体コースのあるこの川のダッキーツアー
 に参加し無我夢中だったが無事下った。

 今回は少しは経験を積んできた目で楽しみたいと思った。
 ただ、大きな落ち込みや速い流れのあるコースなので、
 安心のため、現地のダッキーツアーを開催している
 「 遊楽結楽 (ゆらゆら)」さんに相談した。

 というのは、自艇でツアーに参加し、落合駅北、通称大岩のゴール( 国体コース終了地点 )でツアー終了後、
 引き続き、空知川を下り幾寅の伊勢橋まで下るという計画だ。

 集合場所も、ツアーの通常地点でなく、我々のゴール近く、道の駅みなみふらの にお願いした。

 これら全てを快諾いただき、ありがたかった。
 遊楽結楽さんのツアーはプライベートツアーとして実施しているのでフレキシブルに対応していただけた。

 その他、こちらのためのいくつかの親切な提案も戴き
 嬉しく、有り難く出発前から感謝一杯で、オーナーの荻原さんにお会いするのが楽しみとなった。
.
 北海道入り後、白老、千歳、札幌、富良野、旭川で観光後、後半はダウンリバーを含めた日程。
 4つの川で5日間下る予定。
 まず最初はシーソラプチ川と空知川だ

 

 
 * 傾斜 100mあたり平均 単位[m]:精度は概略
場所 距離 標高 傾斜 記事
 Start1   0  442    
 部長の瀬  0.23  440  0.87  
 飛び込みの瀬  2.8  419  0.82  
 王子橋  4.1  411  0.62  
 クランク  4.4  409  0.67  
 空知川合流  4.8  407  0.5  
 北落合橋  4.9  407  1.4  
 親岩  5.1  404  
 パチンコ岩  5.2  408  
 渡月橋  5.3  401  
 Goal  5.4  400  
 区間全体  5.4  −  1.07  


 シーソラプチ川は...
 空知川の上流。南富良野の東にある。

 かなやま湖から10km、JR根室本線の落合駅付近で
 空知川に注ぐ支流がシーソラプチ川。
 かつて国体のスラロームで使用されたコースがある。
 ( 厳密には空知川に合流後 )

 大雪山系十勝岳連峰を源流とし、空知川に合流し
 富良野市街を通り、芦別・赤平を抜け滝川で石狩川に
 合流。札幌を越え石狩市で日本海に注ぐ。

[ シーソラプチ川 詳細図 ] ダッキー ツアーのコース


 幾寅 353.84m

 今回の北海道旅行は、大洗から苫小牧へ商船三井フェリー。 今まで割安な 新潟〜小樽の新日本海フェリーを主にしていたが、何故かこの春から運賃が急騰し変更した
.

 大きな太陽マークのサンフラワーだ
 小樽航路の船とほぼ似た船室と施設だった
 

 8時半、道の駅みなみふらのに集合
 雲が厚く、時折霧雨。 翌日の方が天気が良いので延期もとご親切に提案いただいた。
 でも、このくらいならと決行を決めた。
 艇にエアーを注入し、車に積んでいただく
.

 我々の車をゴールの伊勢橋下流にデポ。
 集合地点の道の駅へ徒歩数分なので歩いて車を取りに行くつもりだったが、ここまで親切にしていただいた。

 スタート地点から下流すぐの部長の瀬を事前にスカウティング。
 中央右の落ち込みはボックス状で幅が狭く、ダッキーがスッポリ填ってしまうので避けるようとのこと
.

 スタート地点で船を降ろす
 前回は部長の瀬下流からスタートだった

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 準備を進めこれからの楽しいダウンリバーに期待が高まる
 遊楽結楽さんに撮影して戴いた画像はCDに焼いていただいた。多数使わせていただきます。

 先に対岸に渡り我々を待って下さる
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 9:30 スタート

 気持ちの良い瀬を下り始める
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 この先に部長の瀬

 部長の瀬の手前で上陸し、瀬の通過コースの説明を戴く。中央左の2つの四角い岩の間に填らないよう
.

 9:36 部長の瀬。 慎重すぎ、左に寄りすぎたので手前で座礁
 マア、最初は安全第一で...と自分に言い訳。
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 部長の瀬下流で反省会
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 その後も霧雨ながら美しい水、木々の緑を抜けていく

 時には流木が。コースを変更して避ける
.

 傾斜もあり、流れも速く白波が立つ

 前回は途中経過はすっかり記憶が飛んでしまっている。
 今回は楽しみながら下れる
.

 おっと、バウが見えない。落ち込みだ

 平らな岩盤に薄く流れるコースを読み切れず座礁
 回転して脱出
.

 またもや座礁。今度は真横だ。片足外に出し、岩を蹴って回転させ脱出

 楽しい瀬をスイスイと下る

 荻原さんが振り返って撮影して下さる
.

 瀬が続く
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 大きめの落ち込み

 落ち込み後のエディに入る
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 エディイン、決まった〜

 ポイントごとに丁寧に説明をして下さる荻原さん
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 ベリーのお店だったか? 帰宅まで時間がかかり忘れた

 オ〜〜ッツ!今度は大きな落ち込みだ
.

 

 北落合橋が見えてきた。いよいよ国体コースの始まりだ
.
 
  クランクを下る 動画

 

 Z字状の落ち込み。 撮影していただいた5枚を合成。
 右の岩に乗り上げかけ慌てて脱出

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 Z字状の落ち込みを下り終える。
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  Z字状の落ち込みを下る 動画

 

 迫力ある落ち込み・瀬で艇に水が侵入
 

 10:37 北落合橋
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 北落合橋下流から

 いよいよこれから最初のポイント 3段の瀬
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  3段の瀬を下る 動画

 
 

 3段の瀬を下る。 6枚合成


 3段の瀬を下り終え、休憩がてらスカウティング
 水色が通過したコース。
 パチンコ岩の出口でバランスを崩し、右に曲がれず左岸でスイッチバック。
 実は最後の大岩手前で、パドルを岩にぶつけ、右のブレードを折ってしまった。
 水中でコツンと岩にぶつかった感触はあったが、さほど大きなショックもなかったが大岩の落ち込みでコントロールできずホールで揺れあわや沈の状態だった。
  親子岩・パチンコ岩・大岩を下る 動画

 


 親子岩、パチンコ岩を下る連続写真の合成。
 中央、パチンコ岩を出たところで凄く傾いている。
 岩に直角に当たる返し波に斜めに突っ込む形で抜けようとしたのだが...よく持ちこたえたものだ。
 当人はさほど危険そうに感じていなかったのだが... 下の動画でもご覧下さい。
 

 大岩を下る。大岩より右の一コマは正しい位置に結合できていないが、イメージとしてご覧下さい。
 大きな落ち込みに仰け反っている前席。 この瞬間には右ブレードが無い!!!
 


 折れたブレードを回収。
 昨年一月から使い、一年半、の短命だった
 この間、50本漕いでいるので回数としてはマアマアか。
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 この後荻原さんがスペアのパドルを貸して下さり、
 ツアー以降も続行できた。
 

 最後の瀬を下りゴール
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 11:20 大岩のラフト終了地点でゴールし記念撮影
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 遊楽結楽 荻原さんのダッキーツアーはここまでで終了。
 先にお願いしてあったように、ここでお別れし以降は空知川を我々だけで下った。

 我々が出発するのを見送って下さる荻原さん
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 名残惜しいが、雨もやや本降りになり先を急いで出発
 時折ターンして手を振り別れを惜しみながら。
 荻原さんは見えなくなるまで見送って下さった。
 
 ・ 小雨の中でのシーソラプチ川だったが、変化に富んだ澄んだ流れ・景観が素晴らしかった。
 ・ 国体コースの各ポイントはそれぞれ特徴のあるスポットでアドレナリン噴出。
  恐怖感もなく落ち着いて楽しめた。
 ・ 最後にパドルを折るアクシデント、初めての経験で一瞬慌てた。
  予備のパドルを貸していただき以降の川旅も続行でき、大変感謝しています。
  近くの大きな都市でもダッキー用のパドルを入手するのは困難とのこと、長い旅には予備のパドルも必要と痛感。
  ( 最終日苫小牧イオン・モール内のモンベルにダッキー用パドルを売っているのを発見したが )
 ・ 遊楽結楽 荻原さんの親切丁寧なサポート・アドバイスを戴き、その心遣いに感動し嬉しかった。
  大変お世話になり、ありがとうございました。
 
 

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