富士川カヌーツーリング   No.72
甲斐岩間 〜 塩之沢  2011.11.21 (火) 

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 6月に漕いで以来の富士川。
 10日前に桂川でフェリーグライド、エディアウト時に沈をし、練習したいと思っていた。
 2日前の雨で60cmほど水位が上昇したが、戻ってきたので出かけた。

 桂川の速い流れに近く、一人でも練習して安全な所 ( 流れは速いが存分に練習し、失敗してもその後瀞場がありリカバーできる所 )の候補地とし 屏風岩の瀬1段目を考えた

 練習時間が取れること、秋の日暮れが早いので、スタート地点を甲斐岩間に決めた。
 

 朝5時半に家を出、ゴールの塩之沢に余裕を持って到着。
 いつもの8:08発下り電車に乗り込む


 塩之沢は無人駅なので車掌さんから切符を購入。 甲斐岩間まで230円
 

清水端 -0.84m
( この区間を漕いだ最高水位 -0.83mと ほぼ同等 )
 

 28分で甲斐岩間駅に到着。
 いつもの鰍沢口駅より2つ手前だ

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 可愛らしい駅舎。
 ここも無人駅なので車掌さんに切符を渡す。
 ここで降りるのには後部の車両に乗った方が都合良い

 綺麗な甲斐岩間の駅舎

 駅前広場に「 ハンコの里六郷 」の看板。
 かつて山梨県西八代郡六郷町だったが、合併して市川三郷町となっている
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 町の中を流れる小さな川に出て南に向かう
 右の地図で緑色の徒歩ルートで駅前を西南西に進み左折、南に進み右折して川に出た所。
 左折し南西に200m進むとスタート地点

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 甲斐岩間付近地図

 スタート地点の堤防脇に未舗装の道。幅があるので数台は駐車できそう

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 スタート地点詳細図 西側から

 スタート地点に車で来る道(左上から)。上の地図で赤線のルート。
 スロープがあり堤防に登れる。登り切った先は、杭があり進めないが荷下ろしきるので便利



 スタート地点の堤防の上。右上写真のスロープ。撮影地点の後ろ側には杭がある
 荷下ろしには便利な場所だ。

 

 スタート地点の堤防上。西側を望む。右上が富士川上流。右横が支流。
 スタート地点へは、玉石をコンクリで固めた斜面を降りる。


 堤防を降りたスタート地点。対岸からのスタートも出来るが、夏は芦が茂り踏み込みにくいので、こちら側の方が良い
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 9:20 準備ができスタートの記念撮影

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 スタート地点から市街を流れる支流を眺める

 スタート地点を振り返る

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 すぐに護岸に平行して流れる水路

 峡南橋

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 峡南橋下流すぐに大きな波。今までもあったが、ここまで大きくはなかった。今日は水量が多いか。

 岸に2隻の観光用の船。6月に準備を進めていたが、開始したのだろうか

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 9:40 手打沢合流。 紅葉が美しい木だ

 手打沢合流から約500m、右コーナー。
 前回ここに工事用の橋が架かっていたので注意して進む。
 今回は撤去されていた

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 富士川橋が見えてきた。手前に身延町役場

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 9:55 富士川橋通過

 富士川橋下流、大きな瀬があり台風の大水で変化していないかスカウテイングのため上陸

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 見たところ、大きな変化はなさそう。水量が多いせいか、むしろ波が潰れて容易に下れそう
 この後下るとき動画を撮影したが失敗。
 

 飯富橋手前1km弱 小さな落ち込みと瀬。
 この先のも小さな瀬が続いていたのだが、潰れていた

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 10:25 飯富橋通過。 いつもは右岸側は水量が少なく引っかかりそうだったが、今日は通れそうなので右側を行く

 橋の下流で中央の流れに戻った。右側の先は浅くなりそうな予感がしたので。読みは当たっていた

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 屏風岩 紅葉が美しかったのでパノラマで撮影したがレンズに水滴が付き残念

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 10:35 屏風岩の瀬 1段目の手前左岸側でスカウティング。
 今までほとんど水が流れていなかったのに、かなりの流れになっていた
 

 屏風岩の瀬 1段目に向かうと、途中にテトラポットが流されていた。この先変化が大きいか?いやな予感、慎重に進む

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 屏風岩の瀬 1段目手前で上陸しスカウティング

 屏風岩の瀬 1段目 芦の枯れ原をかき分けほぼ全体が見える所まで進んだ。
 水量は上流に比べると少ないようだが流れの様子は大きな変化・障害物も無かった。
 どうやら手前の左岸側の流れと分流するようになったようだ。水量が減ったら石に底を擦る心配も。
 問題なく下れると判断し艇に戻る

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  屏風岩の瀬1段目 動画

  10:45 スカウティングした状況通り、今までとさほどの差はなく下れた。最終20mほどで左に折れ曲がる状況も変わらず
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 屏風岩の瀬1段目でフェリーグライドの練習 動画

 今日の目的、激しい流れでフェリーグライドの練習。
 流れは一見激しいのだが、泡立つ波は細かく、サーフィン状態で比較的簡単に渡れてしまう。
 数往復したが、あまり練習にならず、早めに切り上げ
 数回は沈しても練習するつもりで時間も余裕を持って来たのに拍子抜けした
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 屏風岩の瀬 1段目

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 屏風岩の瀬 1段目。 瀞場の対岸に上陸し2段目をスカウティング


 屏風岩の瀬 2段目 写真ではさほどに見えないが、結構な波が立ち、ゴーゴーと音がしている
 50mほど先、中央右側に岩が転がっているので注意。今までは無かったのに流されてきたようだ
 
  屏風岩の瀬2段目 動画

 いつも以上に波が激しかった。
 流れに沿って直進しようと一生懸命漕いだが、一瞬のタイミングで2度ほど横向きになりそうで、慌てて戻した
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 11:20 屏風岩の瀬 2段目を下り終え上陸し、様子を眺めに戻る

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 屏風岩の瀬 2段目のアップ。 写真で見るより実際はかなりの波に感じた


 左、早川合流。いつものように僅かな水量と思っていたが、下流に本流があった


 早川合流。 上流方向を向き、艇正面の中州左が早川、泥水が流れ込んできていた。 左右で明らかに水の色が異なる。 水量は富士川本流(右)と同等でここから更に水量が増した。


 11:40 富山橋


 富山橋を振り返る。今までは水路が分かれ石も多く慎重に進んだが、今日は一面どこでも通れそう


 富山橋を振り返る。左のテトラポットの当たる危険な流れも無くなっている。
 また様子が変わったようだ
 

 11:50 昼食のため上陸

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 12:10昼食を終え再スタート。今までになかった左岸側のテトラポットをかすめる流れ。近付かないに限る

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 このあたりは、次々に瀬があったのだが、今日は一面水で瀬も潰れていた

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 塩之沢の町が見えてきた

 ゴールの左岸側の流れに向かうコンクリート工場が見えた
 流れは多く、今まで玉石に引っかかる心配をしていたが安心して進めた

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 今までは浅瀬の深いところを探しながらだったが、川幅一面通れそう、中州も見あたらない

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 12:30 ゴール。 岸が洗われて根がむき出しに
 いつもは富山橋から1時間かかるが、20分で到着
 流れも速く、直線で突き抜けられた感じだった

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 艇を上げ一安心。上流の水位に対し、合流する水量も多めだったためだろうか、この付近の水量は多かった

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 艇を担ぎ道路まで運ぶ。対岸の国道52号の高架橋

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 道路際に到着し撤収


 帰路は塩之沢から身延駅を抜け、富士川下流の最大スポット、前釜の瀬・釜口の瀬を偵察しながら帰宅した
 ここの水位の基準は、北松野水位観測所のデータを参考にしていたが、2011.9.21 台風15号の増水以降閉局となってしまった。
 今後は上流の南部水位観測所データを参考にしようと考えている。


 前釜の瀬 泥水なのと、岩に被って流れていた

 前釜の瀬 動画

 
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 新内房橋から眺めた釜口の瀬。 右写真 2010.10の時より岩の手前の中州の石が多く広くなっている
  北松野 :閉局  南部 -2.74m

  釜口の瀬 動画

 この水量だと恐ろしい流れだ
 左岸側の岩に当たり、その先正面に岩が立ちはだかり、波が激しく盛り上がりうねっている
 右岸側の流れは極めて少なくなっている
 

 2010.10.2撮影 北松野 -5.10m  南部 -2.87m

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 釜口の瀬
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 釜口の瀬 中央の岩の右側の波の波高値は1m以上ありそうだ
 
 ・ フェリーグライドの練習を主目的としての富士川ツーリングだったが、屏風岩の瀬1段目の流速は意外と遅かった
  そのため練習には条件が緩く、猛練習のつもりだったがすぐに切り上げた。
 ・ 清水端水位観測所のデータでは、過去の漕艇最高水位と同等だったが、水量の感覚は多めに感じた。
  特に、下流に従って水量が増えていったのが明白。
  富山橋より塩之沢では水の流れる幅が極端に広がっていた。
 ・ 1〜2級程度の瀬は水量の多さにより潰れ、瀬の数が極端に少なくなった感覚だった
 ・ 水量が多いため、浅くためにルートを選ぶ場所もなく、直線でダーッと下った感じだった
 ・ 今年の台風12・15号の影響は、濁りが消えてみないと詳細が解らない。また近い内に出かけてみよう
 
 

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