鮭の遡上する久慈川  カヌーツーリング  No.45
常陸大子〜山方宿  2010.11.27(土) 

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  2年越しで行きたかった久慈川。 カヌーショップでの久慈川ツアーに参加予定だったが催行中止などで行けなかった。

 軽量のバンディットを入手したので水郡線の鉄道回送で単独ツーリング。
 通常 常陸大子(ひたちだいご)から下小川まで(19km)がコースとなっているが、少し欲張って山方宿までの25.2kmのロングコースとした。
 山方宿淡水魚館のゴールで前泊、早起きできたので朝一番の列車でスタート地へ向かった。 



 JR水郡線 山方宿駅 正面
 山方宿から常陸大子(ひたちだいご)まで
 6駅 27分 運賃400円


 山方宿駅ホームから南側。水戸方面
 下り郡山方面は陸橋を渡り向かいのホーム


 山方宿駅ホームから北側


 陸橋から北方向 上り水戸行きが到着
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 地図には瀬の位置と難易度を記載しているが記憶と撮影した写真によっている。
 全ての瀬を網羅できていない可能性、瀬の程度は主観で評価を行ったが、水量等の条件により異なる可能性もある。
 テトラポットの堰も表示してあり、要注意ポイント多数なので必ずスカウティング、ポーテージする必要がある。
 今回は水位が比較的低い状態だったが、増水時にはポーテージすら困難になる可能性がある。

 あくまで、参考としてご覧下さい。


 山方 -1.31
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 山方淡水魚館 残念ながら入場が4時までで入館できず残念 確か入場料大人150円
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 山方淡水魚館横の駐車場と河原、キャンプ場でもあるようだ。 水際まで車が入れるので楽だ


 JR水郡線 山方宿駅 山方淡水魚館から400m 徒歩5分なので便利
 

 7:18分発の列車が早めに到着したので慌てて乗車
 単線で対向列車と交換するためだったようだ
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 7時台なのに下りの一番列車 常陸大子行き
 車内は土曜のせいもあるだろうがガラガラ.

 車窓から見えた下小川の平山橋

 袋田駅 袋田の滝の最寄り駅だが観光客は少なかった
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 常陸大子駅到着 立派な駅だ

 乗ってきたジーゼルカー 水郡線の車両はカラフルだ
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 常陸大子駅 駅舎 ホームと配線の割にはこじんまり

 駅前広場にあった C12 182 駐車場脇なので邪魔が入る
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 常陸大子駅 駅前広場 ロータリーの工事中だった。大きな荷物を背負った陰がくっきり
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 出発地点のだいご観光やなに向かう
 駅前を右(南)に進み、この建物手前の路地を右に曲がるとショートカット。衛星写真で確認しておいた。
正面突き当たりを右でも行けるが三角形の2辺にあたる
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 ショートカットの先は大子町役場に出る。
 すぐ先に支流の押川に架かる押川橋
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 押川橋を渡りきると下流側の土手に道がある
 大子観光梁(やな)の看板も
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 8:00 橋から400mで大子観光やな 15分で到着
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 やなの全景 大規模な やなだ

 

 やなの下流から出発することにし、河原に降りた
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 荷物を背負った姿を陰で撮影 今日は20kgほどか

 荷物を降ろし準備開始
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 8:35 準備が整い出発
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 出発地点風景。やなの上流に見える湯の里大橋、右には道の駅奥久慈だいご
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 すぐに久慈川橋 岩がゴロゴロしている
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 久慈川橋通過 水も澄んでいる
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 下り2番列車 この列車に乗ろうと思っていたが1本前で来られて良かった。
 冬の陽の沈むのは早くロングコースなのでなおのこと
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 鉄道の防護トンネル
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 左にカーブし静かな流れを気持ちよく下る
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 8:52 人工の落ち込みか? 落差は少ないが白波が立ち、サーフィンをしてしばらく遊んだ
     気を緩めて動画撮影しようとしたら横向きになりあわや沈、 川底にパドルを突いて何とか復元できた。
     初っぱなから水に浸かるとこの先冷たいので ほんとうに良かった
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 落ち込みは一直線で数本あった。もしかしたら鬼の洗濯板状の自然の産物か?
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 袋田方向へ向かう右カーブ。瀬と言うほどでもないが
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 カーブしきると目の前に沈下橋 見慣れない防御柵付き
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 9:05沈下橋の久野瀬橋通過。 車も通れる
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 橋の下は1mもなく低い。増水したらくぐれないかも
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 9:10 JR第6久慈川橋梁 ブロックがあるので上陸できる体勢を考慮しながら慎重に進む
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 右岸側が通れるようなので岩にかからないように進む
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 JR橋梁の下は岩がゴロゴロした瀬 その先南田気橋
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 南田気橋の下流の瀬を過ぎ上流を振り返る
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 9:22 昭和橋 掛け替え工事中だった
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 掛け替え工事中の橋の下には歩行者用だろうか立派な仮設橋
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 9:25 昭和橋下流、袋田駅南のJR第5久慈川橋梁
 ここもホリゾンタルライン臭い、慎重にコースを探す。
 どのように通ったか忘れてしまった
 

 JR第5久慈川橋梁を振り返る
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 真東あたりが袋田駅だ
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 滝川の合流。この上に袋田の滝があるが驚くほど小さい流れだった
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 右岸側に袋田バンガローキャンプ場
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 9:35 下津原橋通過
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 このところ橋とブロックの堰に気を取られてきた。
 久しぶりの楽しい瀬だ
 

 

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 流れが左カーブし、その先には今日のハイライトの軍鶏(シャモ)の瀬がある
 9時台の上り列車が通った。 ほぼ1時間に一本。昼前後は2時間置きだ。
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 左カーブすると瀬の音が聞こえ始めてきた
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 左カーブし終わったところにある、奥久慈所谷キャンプ場
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 10:00 まさか、この小さな瀬が軍鶏の瀬か?と下ってきたが、この下がメインのようだ。
 右岸に着け瀬を下る動画撮影の準備をする
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 軍鶏の瀬メイン部。軽いS字状にカーブしているが素直で危険性も少ないようだが、けっこう距離がある
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 軍鶏(シャモ)の瀬 動画  コントロールのプレイボタンをクリックして下さい

 


 
 瀬を下り終え動画撮影に向かう。右岸側は丸石がゴロゴロしているが瀬の上から下まで歩ける。ポーテージも可能
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 対岸にフェリーで渡り上流方向を撮影
 かなり距離がある 

 下流から軍鶏の瀬の上流方向パノラマ 20分ほど撮影などをし再び下り始めた
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 鰐ヶ渕橋がみえてきた。
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 10:25 鰐ヶ渕橋通過
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 鰐ヶ渕橋の下流側は小さな瀬


 鰐ヶ渕橋の下流側の瀬のアップ
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 岩も点在

 突然ホテルが見えた
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 奥久慈橋手前の小さな瀬
 
 奥久慈橋 空が美しい
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 岩がゴロゴロ
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 奥久慈橋通過
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 10:40 奥久慈橋通過

 10:50 第4久慈川橋梁 ここも左岸側ポーテージと書いてあったが、手前は草ボウボウで上がれるか?
 

 
 中央あたりの流れの少ない橋脚の横をテトラの上を滑らせながらポーテージした。重い舟だと大変だ。
 このテトラポットの列は突っ込んだら大変危険だ
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 下り終え中洲から見ると やはり左岸側にポーテージし易いところがあった。
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 中洲の下から再スタート 通過に小休止・撮影含め15分かかってしまった
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 左岸側のポーテージしやすそうな部分
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 左岸に大きな砂州。視界が開けた
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 上小川橋手前 上小川キャンプ村やなせ付近。
 ショートコースならこのあたりでもゴールできそうだ。
 上小川の駅まで数百mだ
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 11:23 上小川橋通過
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 チュウサギの群 警戒心が強いので望遠で撮影しトリミング
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 宮原橋手前のJR橋梁。上小川キャンプ場。ここでもゴールできそうだ。 河原に車が入りバーベキューをしていた。
 上小川の駅まで500m
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 紅葉の名残
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 11:40 JR橋梁とその先の宮原橋
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 右岸側に大きな河原。ここが休憩適地と言われるポイントだ。カーブの先の道路から離れたところまで行って昼食に

 11:50 昼食休憩のため上陸

 河原で昼食をとっていると、鮭が空中の虫を捕るのだろう、5〜60cmもある体が空中に飛び上がるのを何度か見た。 さすが鮭の遡上する川だ。
 先を急ぐので15分ほどで再びスタート
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 休憩ポイントからすぐに御城橋

 御城橋の下流のJR橋梁下はポーテージ要、スカウテイングのため上陸
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 さほどの危険性もなさそうなので流れの多そうなこの写真で中央左側の落ち込みを進むことにした。
 上流から右岸側に渡り 底が引っ掛かりながらもなんとかすり抜けたが、やはりポーテージすべきだろう
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 下流からの様子。意外と水量が少ない

 橋の下は瀬、12時台の下り列車が通過
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 西金までの間は瀞場。水面が鏡のようで美しい景色を堪能
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 ところどころに美しい紅葉の名残が

 12:50 西金大橋
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 西金大橋左岸側、工事現場か?ここからも上陸できそう。
 西金駅まで400m
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 13:00 大野内橋
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 久しぶりのさざ波

 13:10 下小川橋手前のJR橋梁 ここも要注意だ

 右岸側にフジフィルムの工場
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 下小川橋の下には数列のブロックが並んでいる

 一番左岸寄りが通れそう。左のブッシュに注意
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 下小川橋を振り返る ブロックがズラリと並ぶ
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 5分ほど下ると川幅いっぱいのやな。通れるところを探したら、笹・竹竿の立っているところ一カ所だけが通過可能
 ここでは竹が倒れていたが流れの様子で探せた。
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 やなを通過し振り返る。中央よりやや右が通過位置
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 中央の葦の切れ目が上小川の上陸ポイント、車も入れるようだ

 13:30 平山橋 沈下橋で上流川に流木除けの構造物
 陽が傾いてきたので下小川で終了することも気にしながら来たが、ゴール予定地までは約5kmほど、陽の沈む前に着けそうなので続行することとした。 この先には3カ所の大きな堰越えをする必要があることも気になっているが...
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 鉄骨構造の頑強なもの、間隔も4mほどなので中央を慎重に通過
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 下流右岸側 土嚢の向こう側に空き地があるので駐車できるか?
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 [ 前日撮影 ] 平山橋上流側 対岸がゴール地点とされる場所

 [ 前日撮影 ] 右岸下流側の空き地

 [ 前日撮影 ] 平山橋パノラマ


 [ 前日撮影 ] 平山橋パノラマ 橋中央から上流方向 左の民家の先に下小川駅がある
 
 
 13:30 平山橋から500mほどでオホリゾンタルライン。 この先はテトラポットの大きな堰なので突入厳禁
 左岸側からポーテージとの情報なので左岸に付ける
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 テトラポットが不規則に置かれ、流れも吸い込まれたりぶつかったり実際は写真以上に恐ろしい光景
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 下小川 平山橋下流の堰 動画  コントロールのプレイボタンをクリックして下さい

 とても危険 恐ろしさで強ばった。 事前に存在を知っていたので注意深く近づきスカウティングした

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 左岸側に魚道の跡らしき構造。ここを下るのが良さそうだ

 艇を担いで左側のコンクリの上を下る
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 下り終えると水たまり。その中に鮭が何匹も泳いでいるのを発見。
 本流から仕切られ池の状態なので留まっているようだ
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 鮭の姿を水中撮影 思ったよりうまく撮れた
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 遡上してきた鮭はずいぶん傷ついている

 本流下流から堰を眺める。これでは下れない
 突っ込んだら大変だ
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 堰の全体パノラマ


 右の魚道跡から溜まりの池を渡り下流に向かう。鮭と戯れ休憩を兼ねて20分ほど過ごした
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 13:50 再スタート

 キャンピングガーデン家和楽(やわら)の施設か
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 14:00 舟生橋(ふにゅうばし)手前 ここは規模は小さいがテトラを越えるのは危険。水の流れていない堰堤に上陸
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 横を流れる様子。恐ろしい
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 左岸側をポーテージして下流から振り返る
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 舟生橋(ふにゅうばし)
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 5分ほど先にまた川幅いっぱいのやな。中舟生駅付近
 通過可能位置に笹が掲げられている
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 左カーブの先に最後の橋、岩井橋が見えてきた

 14:30 岩井橋。この下にも大きな堰が
 朝列車からも確認しその恐ろしさを思い出す
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 岩井橋左岸に上陸。ポーテージ可能位置を探す
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 水中に鮭の死骸を発見
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 岩井橋と下流の堰全景。 このパノラマより 実際に見た感じのほうがとても恐ろしい。
 テトラが比較的規則正しく置かれているので、水平部分を渡り歩くようにポーテージ
 ゴールまで残り1km余、この後は静かなので一安心
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 1kmほどで、ゴールの対岸のホテルが見えてきた

 15:00 ゴール着
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 河原は砂利、20mほどの近くまで車で近づけることが出来る
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 河原の広場。堤防の向こう側は山方淡水魚館
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 憧れていた久慈川を下っての感想

 ・ 総距離 24.5kmのロングコース、一般的には下小川までだが欲張って5.5km延長した。
  ポーテージが多く距離の割には疲れた。
  ポーテージルートは慎重に動けば さほど危険性はないと思われる。

 ・ 大きな瀬は軍鶏の瀬のみ。 その他は軽い所ばかりだが岩が点在することが多くコース取りには注意を要する。
   軍鶏の瀬は、心配なら河原をポーテージ出来、何度も楽しむなら担いで上流まで上がれる。

 ・ 水質は、始めは綺麗かと思っていたが、中盤から時折臭いも感じられ、ゴール付近ではかなり低下した。

 ・ 鉄橋のたびに下流側にテトラポットの橋脚ガードが並び、必ずスカウティングし、ポーテージすべき。
  下小川までのテトラの列は規模は小さく見えるが、複数列並んでいるので突入厳禁

 ・ 下小川から山方宿までの間の 3つの大きなテトラの堰は、 事前に充分位置を把握し、ホリゾンタルラインに注意。
  これらは突入したら生命に関わる。技術のあるベテランでも下ることは出来ないだろうし、やるべきでない場所だ。
  本流に向かい直前で気が付いても回避できないので慎重に!

 ・ 瀬を楽しむのが中心なら、 上小川でゴールとするのがよいかも。

 ・ 大半がJR水郡線と国道118号線が平行しており、自然の中の区間は一部のみ。
  逆にどこでも上陸できる安心感がある。駅に近い上陸地点も多い。

 ・ 釣り師は1人だけだった ( 季節的にも )

 ・ 鮭の遡上を見られる川との情報、 虫を捕りに空中にジャンプする姿を見られ、水中で泳ぐ姿を撮影でき感激した
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